雑記:就業規則について②

この数日、本を読んだり情報収集活動してました。

就業規則(会社の法律)を変えれば業績は上がるか?

こたえは、「どちらともいえない」(笑)。

経営者が、作成した就業規則の従業員の権利をちゃんと守って はじめて、業績が上がっていくようになるかも・・・なんですよね。
約束を守ってくれない人のことを信用して、一生懸命がんばろうと思ってくれますかね?
それに就業規則はあくまでも土台みたいなものであって、日頃の信頼関係や運営なくして成果なし・・・ですよね。

論語より
~その身正しければ、令せずして行われる。
           その身正からざれば、令すといえど従わず~

※自分の行いが正しければ、命令するまでもなく人は「あの人についていこう!」とばかりに実行するようになる。しかし、自分の行いが正しくなければ、いくら命令したところで人は従おうとしない。上が正しくなきゃ、下も真似する。自分が出来ていないことを人に要求するべからず。

経営者の器より会社を大きくするべからず、、、、とか言いますよね。
会社を伸ばし大きくするためには、社長自身も自分の人徳を向上させていかなければならないと言いますが、ほんまその通りだと思います。
そうしないと魅力のない会社、経営者に人はついていかないでしょう。
たまたま業界全体が景気よいトレンドに乗っているときならいいけど、下降気味になったときに
信頼関係の土台を軽視するような経営者だと・・・・

従業員の意欲を向上させる・・・・人を動かす就業規則作成のためには、まずその理解が不可欠のように思います。


税理士さんが優秀であるかそうでないかによって、数百万とか数千万円の納税額の違いがでてくるように、勉強しているかしていないかの社労士によっても、たとえば就業規則1つにしたって会社にしてみれば年間数百万とかの経費の違いが出てきます。
給与計算に関わってきますし、解雇など下手すれば裁判沙汰発生の未然防止とか勉強している人はいろんな就業規則についてのノウハウを知っているのです。
法律に無知な人が雛形をいじって就業規則を作成し、合理的に法律に基づいて人件費削減できるところ雛形通りの多く支払わなければならないものを作成してしまい残業代支払いに困った経営者がサービス残業を強いることになるよりは、社労士の知恵を借りて合理的に人件費を削減してその浮いたお金を、きちんと残業代支払いや休暇増のための資金源などに再配分し従業員のために使ったほうが経営者、従業員ともに気持ちよいでしょう。

現実的には世の中、サービス残業あたりまえ、有給休暇消化できないといった中小企業が多いと思います。
それをちょっとした工夫、知恵で徐々に法律に適合した形にもっていくのも社労士の仕事だと思ってます。それが結局は会社の利益、経営者および従業員とその家族のために繋がると思うのです。
働く人にしてみれば、自分との契約を守ってくれない経営者を信頼して尽くそうと思ってくれますかね?
不信感と不満を持ちながら働くことになりませんかね?

経営者も従業員も双方が守れる就業規則をつくることにより、信頼関係が高まり、ひいてはそれが明るい社風に貢献し、魅力のある職場になり、従業員の定着率および生産性も向上し、業績も上がると繋がるでしょうかね。

人間尊重の労務方針により事業発展に寄与したいですね。


就業規則をスッポット業務でやるのであれば、深く労務管理に携わるのは難しいかなぁ・・・。
運営されているのをせめて確認したいところ・・・・

企業側と働く人、双方の立場にたって会社が発展していくお手伝い。
会社が発展していくためにという信念のもと、あえて経営者の方に長期的な視点になっていただき、目先のことには苦言を呈することもいたします。

この数日、いろいろと本を読んだりしていくうち、とても社労士の仕事、やりがいがありそうだと思うようになりました。(いままでは?(笑))
就業規則・・・というより、労務管理の改善や提案により、よりよい方向へ会社が発展していく手助けがしたい。
社内にある既存の死んでいる制度や文書の点検、リフォーム、新しい制度の提案など、一度にやるのは仕事を担当する人もオーバーフローしてしまうから、数年計画とかでプロジェクト考えたりして。


・・・・・ところで、いつも私が就業規則の話をするときにイメージしている会社、零細で、なんか儲かっていないことを前提としているような(汗)。。。
育った環境が影響しているのかな?(笑)

幼少時代、借金の取立てに追われていたり、蒸発したり・・・・という経営者やその家族をたくさん見て育ったから(汗)。。。
なので、本当に経営者さんを助けてあげたいと思う気持ちが強いです。
しかしながら、自分も派遣社員やアルバイト、パートなど、弱い立場の労働者をたくさん経験してきているので、労働者の気持ちもわからんではないのです。

両方の立場の間に立つ社労士の仕事、うん、がんばろうっと!


ここ数日に思ったことを、だらだらと書かせていただきました。
まだ開業していない未熟な者が書いた文章にて、適当に流して読んでくださいませ。。。


             記・2006.5.6より


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