さて、タイトルの本の読書感想を書きたいと思います。 非常に面白く読めました。 これからコンサルティング業務を考えている人におすすめです。 著者の方は、(株)船井総合研究所常務取締役の方です。 さすが、たくさんのコンサルタントを育ててきた大手コンサルティングファーム!!! そんな内容が盛りだくさんです。 余談ですが、この本を読んで、やはり経営コンサルタント集団のノウハウの蓄積はすごいや・・・と感心してしまいました。コンサルタントを育てるノウハウについても! 人事管理のコンサルティングについては、社労士として3号業務(コンサル)に特化するつもりなら競合する分野ですので、競合先のノウハウはぜひとも吸収したいものだと思いました(笑)。大手コンサルのノウハウの蓄積にはかないませんが、弱者の戦略として社労士の場合接近戦に持ち込みやすいですからね。 人事や労務コンサル、各種社内規程作成業務などの分野で、同業者は同じ社労士だけではないのですよね。なので社労士以外がどのようにコンサルしているか研究するの、面白いと思うのですけど、手を広げすぎることになっちゃうので、いまの自分はほどほどにしておかないとですね・・・・。
さて、内容を一部紹介♪
・実践では役立たずの「あらかじめの勉強」
たとえば労働問題について労組法のことを深く勉強していたとして、それはそれで立派だけど、だからといって、タイミングよく「実はうちの会社で組合対策で困ってまして・・・」という都合のよい相談が本人の前にあらわれる可能性はどのぐらいでしょね? シーズ志向のコンサルタント(自分にできる仕事待ちのコンサルタント)になりたいですか? とにかく人に会ったり、経営者の話を聞いたりしてくるべし。 先方経営者に「いま知りたいことはなんですか?」「現在の課題は何ですか?」「当面困ってることは何ですか?」と聞いてくるのであります。 ニーズがわかればしめたもの。ニーズを発見したら、泥縄式勉強に打ち込むのである。体力にものをいわせて徹底的に勉強するべし。
・より専門化するには、その分幅を必要とする
「深く掘りたければ広く掘れ」である。 新人コンサルにとって、自分の領域を専門化するか、総合化するかは非常に悩むところであるらしいが、著者の目からみるといじらしいほどの悩みであるそうな(笑)。 解答は簡単。「何かに秀でてない者を世の中がコンサルタントとして認めるわけがない」である。「何かで一番」・・・これが端的な表現としてのコンサルのありよう。常にその意味ではコンサルの立脚点は「深さ」である。 ここで次の点が重要になる。コンサルにとって専門をより深めるということは、結局は総合化の度合いも深めることである。 自分の中にしっかりとした座標軸をもって、縦横の領域を広げて幅のある専門家になるべし。 一芸に秀で万芸に通じていることがコンサルとして大変重要。
絶対得意分野を明確に宣言する。○○で一番を目指すべし。○○の専門家になってしまうといわゆるシーズ志向に陥りがちになりクライアントがいなくなるし、よしんばいても経済性が合わなくなると・・・。また経営体は常に総合的処理を求めているので専門家は経営の現場で役に立たない。 職人型コンサルは、少し世の中が変わるとどうすることもできなくなる。 実は職人的であるということ、そのものがコンサルであることと矛盾。 職人と呼ばれる人は自分の手についている「職」そのもののに値打ちがあることを知っており絶対に人に教えないのが本来のありよう。コンサルは逆に自己のもつ理論や技術を伝授し、それを定着化して去るのが仕事。
実際のコンサル的手法(?)も盛りだくさんです。
・新しい言葉は次々に文明を進化させ、変革を起こす
創語は実用的。 詳細は省略。ニヤリ☆
・「あるべき姿」を先に聞く。
肝心なことは、先に現状は?問題は?と聞かないこと。 プラス発想づくりにとって一番大切なポイントです。 現状や問題点を聞けば、必ず「できない理由」が跳ね返ってくると思ったほうがよい。 現状というのは改革できないから現状があるのだ。
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ほんの一部分を簡単に紹介しましたが、まだまだ面白い内容が満載なんですよ~!!!
著者は、可能な限り規定をつくらないという信念でやっている・・・・とても共感!!! 私もあまり、ルール、ルールとうるさいの嫌いだから(笑)。 学生時代(高専)、大変自由な校風だったのです。校則があってないような(笑)。 髪の毛を黒くしなさいとか、毎日学校にきなさいとかうるさく言う先生はおらず、生徒の自己責任、自己管理に任せ自由にやらせてくれた。中学校を卒業して親元を離れて一人暮らし、寮暮らしの人も多い。普通の高校などと比べると、かなり特殊な学校環境の部類でないですかね?その代わり要領悪かったり自己管理できない人には厳しくて、留年、退学する人の多い学校でした。 時々、自分は変わり者の部類だろうと思うけれど(笑)、育った家庭環境の影響も大きいけど、卒業した学校の影響もあるだろうなぁ~と思っている。 あんまりうるさいの、好きじゃない・・・・・はははは(笑)。 あ、話が脱線してしまいましたね(汗)
とにかく、良くないことに規則づくりにコンサルが手を貸す例があまりに多い・・・と苦言もあります。心無いコンサルは規則をつくってあたかも仕事がすんだかの顔をする性癖があるので注意したいものであるとのこと。
コンサル=第三者の成功を助ける職業♪
困っている人をお助けする♪
目標は仕組みを変えねば達成できない
絶えずコンサルティングマインドをより大きく育てよう! コンサルティングを可能にするのは、経験による基本的技術プラス コンサルティングマインドである♪
コンサルタントの仕事は、依頼先企業に改善された、より良い状況をつくり上げてそれを置いて帰ってくること。依頼先に成果を得られる体質をつくることが仕事。 コンサルは改善の進捗状況に目を光らせながら仕掛けをつくり、それによって企業そのものの体質が強化されるのを願う。完成したら最終報告書を提出し依頼主に後を託して夕日とともに去る・・・・けして自分がいなければ先方が困ることを利用するようなゴキブリコンサルになってはならない!
・・・・・・と、いうような内容も書かれています(笑)。
う~っむ。。。。コンサルの魅力にはまりそう(笑)
・・・・・・大変な世界みたいですがね。。。。
眠らないウサギに出遅れたカメが追いつくには、ガメラに変身して空を飛ぶしかないみたいだし・・・・(汗)。(※本に詳細あり) いつかどこかで死線を越えたら一人前だそうだ(汗)。 ははははは(汗)。。。。。
中小企業を相手にしようと考えるなら、コンサルの立場も、スペシャリストでありながらゼネラリストであることも要求される。 コンサルを管理分野別にあげると、・経営分野・マーケティング・生産管理・人事管理・財務管理・情報システムの6つのコンサルティングに大別。それに加えて7つめとして先の6つの全部の分野に対応しなければならない「中小企業のコンサルティング」をあげる場合もあるそうだ。
7つ目の分野・・・中小企業のコンサルに興味ありますが、いまの自分では厳しいだろうなぁ。 でも好きだし興味あるし、知識や経験を増やしていって虎視眈々と機会を待とう(笑)。 30代後半に、真似事みたいなのできるようになっていたらいいな♪ 中長期的なスパンでの目標かな。。。
30代前半は、長期的な野望を気にしつつ、ちょっと別な路線でいくような気がしてます。
さて、どうなりますかね?
記・2006.6.4
追記 本より引用 ----
先進する人の跡を追い、先進の人を抜き、先進の人とともに語るのは、人並みの努力ではとても無理なことと考えよう。
(中略)
結論的には不可能なことに思える。先に出発した飛びきり足の速いウサギが途中いねむりもしないのでは、カメはどうする。とにかく走るより仕方がない。走り走るうちに、叫びながら、泣きながら、ガメラに変身して空を飛ぶよりしかのである。めちゃめちゃ頑張るとしか表現のしようのないことなのだが、めちゃめちゃ頑張ろう。
----- (以上、引用させていただきました)
あ、ちゃんとそうは書いていても、著書の中でフォローといいますか、どうしたらよいかのいろいろとアドバイスがありますので。。。。
念のため。
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